市民新報コラム

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救える命 (2022年4月)

毎日、世界中で多くの人々がお亡くなりになる暗いニュースが駆け巡っています。少し前は ミャンマーの軍隊が少数民族であるロヒンギャの人々へジェノサイド(民族大量虐殺)をおこなっていると声明が出されました。その前はチベット人、ウイグル人の方々へのジェノサイト、ISによる殺害、その昔はルワンダと世界中のどこかで苦しんでいる人々が絶えません。
そして今、ウクライナでは子供たちが悲しい別れをしています。

一方、日本でも東日本や熊本の地震、さまざまな水害により尊い命が失われました。昨日も知床の海難事故で失われています。あまりにも多くの悲しい事象が続き、新型コロナウィルスの恐ろしさ、ウィルスへの恐怖を打ち消しているようにも感じます。
2年前、多くの人々がウィルスの恐怖の中にいて細心の注意を払いながら生活をしていました。素晴らしい技術によりさまざまなワクチンが開発され、多くの人々が救われ、日常生活を取り戻しつつあります。しかし、ウィルスは変異しながら多くの人々の命をまだ狙っています。ウィルスの怖さは感染した方の意思にかかわらず、新たな宿主を探しているウィルスを抵抗力の低い方やご高齢の方に新たに感染させてしまうことです。諸外国ではマスクの義務化の解除など制約を減らす方向ですが、まだまだ気が抜けない状況であると思います。
今少し、皆さんが 「ウィズ コロナ」の気持ちを忘れないことが第7波を防ぐ最大の防御策であると思います。ゴールデンウィークに景勝地への旅、ご友人との会食など大賛成です。ディズニーランド、コンサートも良いでしょう。ただ、マスク、手洗い、うがいの励行は今以上に遵守すべきであると思います。悲しいニュースを耳にするたびに「命を救ってあげたい」と全ての人々は思います。 遠い外国のことで救ってあげられない多くの命があります。でもコロナの予防、交通ルールの順守などで皆さんが多くの命を救うことができると思っています。

(文責:神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬 武史)

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