歯科用X線(3DX FPC)による撮影依頼のご案内(歯科の先生方向け)
3D-CT レントゲン装置
当医院では3次元画像診断装置「3DX FPD(歯科用X線CT・モリタ社)を設置し、先生方に3次元 画像をもとに患者さんの診査、診断及び治療方針の決定などで広くご利用いただいているシステムを準備しております。 本システムは、先生方の患者さんに当医院を来院していただき、当医院の3DX装置を用いて、ご依頼を受けた(診断が必要な)部位の3次元CT撮影を致します。 撮影終了後の画像データーはCD-ROMにし、先生のコンピューターで閲覧・計測可能な簡易ソフトウェア (ワンデータービュアープラス)を添付してお渡し致します。
3次元画像診断とは
3次元的診断とは、水平断像(咬合面断像)、横断像(矢状断像)、縦断像(前頭断像)の観察が可 能で、従来のX線検査では不可能であった顎骨、根管、歯周組織、顎関節、顔面部、などの繊細情 報を得ることができ、病体及び解剖学的位置関係を明らかにすることが出来ます。 臨床的には、インプラントの埋入位置の計測、確認、根管治療時の病巣の大きさ、根管方向、 歯周病による歯槽骨の状態の把握などに非常に有効です。 本システムを用いることにより、診断が著しく正確になり、更に3次元的に対象部の形態や位置関係 を知ることが出来ることから、治療及び手術を適切に安全にしかも短時間で行うことが出来ます。
3DX FPDの特徴
- 高画質:診断に必要な画像情報を高精細な画質でお届けします(従来のCT撮影に比べ8倍の解像度を有します)
- 低照射線:D感度フィルムデンタルレントゲン約3枚分(Ф40xH40mmの場合)で患者さんに優しい 装置です。
- 撮影範囲:広い撮影領域Ф60xH60mmとФ40xH40mmの切替式で、領域が広くなっても高解像度を維持します。
※約90%の症例はФ40xH40mmの撮影領域で対応できます。
- ワンデータービュアー:撮影後のデータはワンデータービュアーの形でお渡しします。ワンデータービュアーにより、専用ソフトを所有しておられない先生方にもお手持ちのパソコンで3D画像を得ることが出来ます。
また、より高度な処理が出来るビュアーソフト3D i-VIEWへの出力も出来ます。(既に3DXビュアーソフトをお持ちの先生で、当院のデータを快適にご使用いただくためには、コンピューターのメインメモリー1GB以上、3DXビュアーソフトVer.1.61以上を推奨いたします。詳しくは(株)モリタ担当者にお問い合わせ下さい)
- その他の形式で画像データをご入り用の方はご相談下さい。
適応症例
- インプラント治療のための顎骨・顔面部などの診査
- 顎骨状態(骨量、骨緻密性、緻密骨と海綿骨の広がりなど)の把握、神経と脈管系(下顎管、頤孔、切歯孔など)の 位置、上顎洞の状態、ステントを用いた埋伏位置の検討および決定
- 歯内療法における診査
- 難症例における根管の状態、頬舌的な湾曲、根尖病巣と根管との関係、異物の位置などの診査・診断
- 歯根破折の診査
- 破折の位置、破折線の走行、周囲の骨吸収、根管の状態、パーフォレーションなどの診査・診断
- 歯周病の診査
- 歯槽骨吸収の3次元的(立体的)診断、根分岐部病変と歯周病変の合併状態の診査・診断
- 抜去予定歯の診査
- 埋伏歯、埋伏智歯の3次元的な位置と方向、歯根形態、下顎管との関係などの診査
- 顎関節の診査・診断
- 下顎頭と関節窩の3次元的(立体的)形状と位置関係の診査・診断
- 矯正の歯軸の診査・診断、インプラントアンカー植立の診査・診断
- 矯正時の歯牙の3次元的な位置と方向、インプラントアンカーの埋入位置の診査・診断
- 移植・再植歯における診査・診断
- 移植部位の歯槽骨の状態の診査、移植歯の状態、幅計の計測、再植歯の歯根の診査
- 顔面部の腫瘍・膿胞・骨折などの診査・診断
- 左上第2小臼歯部に歯根膿胞を認めます。病巣によって上顎洞底部骨が消失しているのが観察できます。
- 下歯槽管までの距離、骨幅等の距離が埋入前に確認できます。
- 下顎管と埋伏智歯の3次元的な位置関係を正確に把握 することができる。
- 下顎頭との下顎窩の距離や形態が3DXにより、3次元 的な位置関係を正確に把握することができる。
撮影申し込み方法
- 撮影をお申し込みいただく際には、まず当医院に電話にてご連絡いただき、撮影の日時を決定してください。また、患者さんに十分ご説明いただき、ご理解いただくようご協力をお願いします。
- 3DX撮影依頼書をコピーして患者名・病名・撮影部位・撮影目的・および問題点がありましたら、これまでの経過や治療歴などを簡潔にご記入してください。
3DX撮影依頼書(PDF)のダウンロード
- 撮影日には、その3DX撮影依頼書を持たせて患者さんを当医院に来院させて下さい。
- 撮影部位のデンタルあるいはオルソパントモ写真などがあれば持参させて下さい。撮影時の参考になります。持参した写真は患者さんにお返しします。※別の方法での返却はご指示ください。
- 撮影結果は、診断上重要な画面をプリントアウトするなど、先生方の指示された確認しやすい形でお渡しいたします。なお、先生が患者さんと一緒に来院され、直接画像を見て診断する事も可能 です。※その際は、電話予約の際にご連絡ください。
- 診断ステント装着時、TEKの除去など診療台で処置を行う必要があると思われる場合は、必ず事前にご連絡ください。
- 撮影依頼されたデーターは個人データ保護の問題もあり、ご依頼医院に到着後30日で消去いたします。ご了承お願いします。
費用
撮影料(メディア、記録代含む・消費税は含まれておりません)
Ф40xH40mm ¥10,000(他院からの紹介の場合、\15,000)
全顎必要な場合6x6が3枚必要になります。(同一患者さんで同一日の場合、2枚目からは、どちらもプラス¥10,000 )
※撮影料金のご請求について
撮影に関する費用はご依頼をいただいた歯科医院様にご請求いたします。 データがお手元に届き閲覧が可能であることをご確認いただきましたら、お振込みをお願い致します。
データが届いたら
ワンデータービューアープラス(Windows2000・XP対応)により、i-VIEWソフトがインストールされていない 医院のパソコンでも3D画像を得ることが出来ます。 機能としては、3D画像(カーソルを動かすことでスライス診断画像を見ることが出来ます)、患者情報、 距離計測、角度測定、ズーム、白黒反転、ブライトネス、コントラスト、ガンマ調整機能があります。
- 患者さんの名前の付いたフォルダが記録媒体(DVD,CD-ROM)に焼き込まれています。このフォルダをPCの適当な場所にコピーしてください。 ※この操作を行わなくても、記録媒体(DVD、CD-ROM)から直接起動出来ますが時間がかかります。
- コピーしたフォルダを開いてください。
- ODViewer.exeを開いてください。画像の色が白黒反転します。イメージの調整ウィンドウを表示し、明るさ・コントラスト・ガンマ値を調整できます。 画面上に追加された測定データを消去することが出来ます ツールメニューの機能をキャンセルします。 ズーム(拡大鏡)ツールを使うことが出来ます 角度の測定が出来ます。 距離の測定が出来ます 通常の診断や治療のために必要なX線検査は人体に対して影響は非常に少ないです。逆に検査 を受けないために病気が進んだり経過がわからない方がもっとも危険です。 しかもこの歯科用小型X線CT(3DX)の最大の利点は照射線量が医科用CTと比較して非常に少ない 装置です。
資料・撮影依頼書について
撮影依頼書およびワンデータービューアープラスの操作方法、患者さんへのご案内をまとめたファイルはこちらをダウンロードしてください(PDF)。
このページの内容およびPDFファイルは、高木歯科医院(http://www.takagi-dental.com/)の承諾を得て使用させていただいております。
導入したCT装置紹介(メーカーのサイト)はこちらです。