歯の内側の治療

写真を見るとよく分かる

歯内療法とは文字通り「歯の内部の治療」のことをいいます。広い意味では、むし歯の治療をしてセメントなどをつめることも含まれますが、通常は歯の根の中の管(根管)に関した治療を歯内療法と呼んでいます。

歯内療法の臨床例 - 急性根尖性歯周組織炎

歯内療法の臨床例 - 急性根尖性歯周組織炎

上のレントゲン写真は31才・女性です。

下アゴの奥歯の根っこの部分に大きな病巣が認められます。当然、患者さんは激痛を伴い、都内の某歯科医院を来院しましたが、抗生物質の投与をされたのみで「膿の袋が大きいため、いずれは抜歯でしょう」と言われ、治療は行なってもらえませんでした。

当院で歯内療法を行ない、根管充填を行なった後にメタルボンド(陶材焼付け金属冠)を被せました。

歯内療法の臨床例 - 急性根尖性歯周組織炎

下のレントゲン写真は、約6ヵ月後の予後観察時のレントゲン写真です。大きかった根っこの先の病巣は消失し、患者さんも痛みを感じずに咀嚼機能(そしゃくきのう・咬む能力)に大きく寄与しています。
このように確実な歯内療法を行なうことにより、不必要な抜歯を避けることができます。
また、神経がある生活歯が深いむし歯になり歯髄炎を起こして、抜髄処置(神経を抜く処置)を行なう場合でも充分に根管の拡大・消毒を行い、根っこまで緊密に充填材を詰めるか否かで患者さんの歯の予後は大きく左右されます。

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