市民新報コラム

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ワクチン接種体験記 (2021年7月)

いよいよ、本格的に新型コロナウィルスのワクチン接種が始まりました。
人々の生活や経済活動を考えると政府の分科会の言う「人流の抑制」だけでは「ゼロ」にはなりません。また、高齢者や医療関係者が優先接種となっていますが、介護施設の職員や保育士・教諭など多くの人々と接する方々、感染したらウィルスのキャリアになりかねない方々の接種も最優先させるべきだと思います。また、東京2020オリンピック・パラリンピックの観客も検討されていますが、ワクチン接種済み証明書の義務付けも一案かと思います。大きな感動を安全に享受するためには一定の区別はとるべきだと考えます。
また、若者に自分達は平気だと自由な行動をとらせるのではなく、若者のワクチン接種がご高齢者の命を守る意識づけも必要ではないでしょうか?

私もやっと2回のワクチン接種を終えました。第1回目は医療従事者である私もちょいと緊張をしました。痛みや手のしびれなどと言われていますが、ほんの数秒で終わり、ほとんど痛みは感じませんでした。私は平熱35.8度前後ですが、当日夜37度まで上昇しましたが、翌日は注射痕が少し痛むぐらいでした。2回目は36.8度で一日、けだるい感じが続きましたが、翌日は問題なく診療を行いました。
しかし、私以外の職員の接種後の状況は異なりました。多くの女子職員に1回目、2回目ともに発熱・頭痛・関節痛・下痢などの副反応が生じました。症状の重度の職員は2回目の接種後、39.6度の発熱があり、関節痛や下痢を生じて2日間お休みをしました。2回目の副反応は1回目の接種で中和抗体が既にできていたり、免疫反応が盛んな若者に顕著に現れるようです。
過去にアレルギーの既往や基礎疾患を有する方は事前の問診で医師に詳細な内容を伝えること、また接種後、発熱した場合に充分な水分補給が必要であり、ご高齢者はかかりつけ医で安全・安心な接種していただくのも一案かと思います。

(文責 神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬武史)

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