市民新報コラム

市民新報コラム

歯周病と健康(1999年7月)

皆さんも歯槽膿漏という言葉はご存知でしょう。最近では、この歯槽膿漏のことを歯周病というようになりました。テレビのCMなどでお聞きになったこともあるでしょう。

この歯周病は、う蝕(虫歯)とともに歯科の大きな病気であり、歯を失う原因の一つです。歯周病は、プラーク(歯垢)や歯石などに含まれる細菌によって起こります。細菌の毒素がもたらす立派な感染症なのです。皆さんも毎日、歯磨きをされていることと思いますが、歯磨きで磨ききれなかったプラークが石灰化し、石のようになったのが歯石です。
歯石になってしまうと歯ブラシで磨き落とすことはできず、歯科医師や歯科衛生士による専門的処置が必要になります。したがって、毎日の歯磨きが最大の予防になるのです。患者さんからよく聞かれるのが、磨いているんですよねー?という言葉です。どんなにきれいに磨かれている方でも、磨き残しはあるものです。ですから、少なくても半年から一年に一度は、歯医者さんの検診を受けることをお勧めします。
歯周病の治療は、歯から歯石を取り除いて健康な歯にすることを目的とします。歯科医院では、まず歯肉の状態を検査して、その結果に基づいて診療計画が立てられます。歯石除去や歯磨き指導を行う地味な処置がその主な治療です。特に症状がひどい患者さんには、歯周外科手術を行うこともありますし、最近では歯周組織を再生させる手術も盛んになってきています。この歯周病の怖いところは、Silent Disease といって歯肉が腫れたり、歯がグラグラしたりといった末期になるまで自覚症状の無いことです。そんな点からも病気になる前にかかりつけの歯医者さんでの検査を受ける必要があるでしょう。痛くなってから行くのが歯医者ではなくて、痛くならないために行くのも歯科医院なのですから…


(医学博士、日本口腔インプラント学会認定医 簗瀬 武史)

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

1999年

市民新報記事一覧にもどる

上にもどる