市民新報コラム

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介護予防事業 (2007年4月)

各市町村では、介護予防事業が行われるようになりました。特定高齢者(現在の生活を継続すると介護が必要になる恐れのある高齢者の方)の把握を行い、その予防、生活機能の向上、重度化防止、状態の改善を目的とし、支援を行おうとしています。また、その個人情報は、各市町村にて厳重に管理されています。

介護予防事業には、訪問型介護予防事業と通所型介護予防事業があります。訪問型は、閉じこもりや認知症・うつの恐れがあり、通所できない方のために保健師さんが支援を行っていきます。通所型は、地域包括支援センターで運動機能の向上、栄養改善、口腔機能の向上を目的としたプログラムを実施していきます。

先日、朝霞市では、高齢者福祉課のご努力の下で栄養向上・口腔機能向上のための介護予防教室が開催されました。私も歯科医師会会員の立場から参加させていただきました。歯科医師会から小柴先生、歯科衛生士会より恩田先生、管理栄養士の山口先生が、それぞれの専門から出席されている皆様に和気藹々の雰囲気の中で有意義なお話をされました。
山口先生は、食生活の観点から、食の喜びと肉体的・精神的健康との関連性をわかりやすく説明され、また、実際に管理栄養士の皆さんが、おいしい三品を調理してくださり、試食タイムもあり、おいしさにビックリした次第です。
小柴先生は、第一番目の消化器官である口腔の役割やお口の健康と全身的な健康との関連性、お口の健康・咀嚼の重要性についてユーモアをまじえながらわかりやすく説明されました。
恩田先生は、身振り手振りでお口の体操や顔面体操、舌体操を指導してくださり、また、高齢者の方は、お口が乾燥しやすいので唾液腺マッサージも教えてくださいました。まさにテレビ出演もOKといった名講義でした。

このような教室が、頻繁に開催され、健康な高齢者の皆様も参加することにより、より健康度は高まることが、明るい高齢化社会づくりの一助となると感じました。

(文責:(社)日本口腔インプラント学会 指導医 医学博士 簗瀬武史)

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