市民新報コラム

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セカンドオピニオン (2001年11月)

セカンドオピニオンとは直訳すれば「第2番目の意見」となります。
 最近、医科では患者さんが複数の医師の診断・診療内容を聞いて選択した方が好ましいといわれております。特に、ガンの治療ではそれが行われております。私は歯科の治療においてもそれは必要な事であると思います。
患者さんを診ていると、全て歯医者まかせという方もいらっしゃいます。それはそれで大変ありがたい話なのですが、診療内容も聞かずにおまかせしますというのでは困ってしまいます。歯周病の治療などは患者さんの理解と協力なしには完治することはできません。
また、逆に歯医者は「歯だけを削るところ」「苦痛を与えるところ」「高い治療代をとるところ」という先入観にとらわれてこちらの診断・診療内容を理解しようとしてくださらない患者さんもいらっしゃいます。やはり、ご自分の体の一部を治療するのですから、患者さんが御自分に適した治療を理解する姿勢は必要なことと思います。また、歯科治療は悪いところの治療と噛めるようにするという再建術の複合治療ですから、理解されていないと治療中に通院されなくなったり、こんなはずじゃなかったと期待はずれになってしまう場合もあります。
現在、書店に行けば歯科治療の本も手に入りますし、インターネットでも情報は入ります。
もちろん、その情報が全て、正しいわけではありません。中には無意味に歯科医に批判的な商業出版物もありますし、診療内容に問題がある場合もあります。ただ、その情報を主治医の先生に相談しながら、その情報の適否を選択していけばいかがかなと思います。
歯科医もそれぞれ専門もありますし、難症例は大学病院で対応できます。
「やさしい先生、痛くない先生」が好まれるようですが、それは「怖い先生、痛い先生」よりはましですが、それだけが選択基準になっているのは考えものです。もうひとつ、「相談にのってくれる先生」も付け加えたらいかがですか?

 

(文責 医学博士 簗瀬武史)

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