市民新報コラム

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私も患者さん! (2004年4月)

「紺屋の白袴」「医者の不養生」という言葉がありますが、私も現在、歯の治療中です。
私は、睡眠中のブラキシズム(歯ぎしりや喰いしばり)がひどく、非常に歯が磨耗しています。年に一、二回は歯ぎしりが原因で顎関節症になったり、肩がこったりしていました。その際は睡眠中、マウスピースを装着して寝るようにしていましたが、左下第一大臼歯が咬むと痛く、また温かいものがしみるため、勤務医に診てもらったところ何ともなっていないとの診断だったので、精査したところブラキシズム(歯ぎしりや喰いしばり)が原因で歯が割れてしまっていました。歯のクラック(ヒビ)はレントゲンにても確認しづらいため、一般の患者さんであれば診断に迷うような状況でした。

現在、私はブラキシズムや顎関節症について勉強・研究中ですが、自分自身が患者になり、その悪影響にびっくりしています。ヒトは大脳皮質でのストレス代謝のためにブラキシズム(歯ぎしりや喰いしばり)を睡眠中行いますが、無意識下のために食事中やスポーツ時に咬んだり、食いしばったりするよりも人間の生理的な限度を超えてしまうほどの非常に大きな力で咬みこんでしまいます。そのために歯ぎしりのように顎を横に動かしたりする時スムーズな動きができない歯並びであれば、顎を動かす筋肉に大きな力が加わり過緊張になり首や肩がこったり、また歯の磨耗や歯に大きな力が加わり、歯槽骨が垂直性に吸収してしまいます。ひどい場合は私のように健康で丈夫な歯でも割れてしまうことがあります。

歯周病だけで歯がグラグラになると患者さんは思われるかもしれませんが、このブラキシズムが加わると加速度的に歯周病は進行してしまいます。顎は常に動くところですから睡眠時のマウスピースなどの対処、咬み合わせ調整や定期検診では「虫歯」「歯周病」「咬み合わせ」のチェックが重要になります。

私?患者さんの気持ちを味わって・・たまには必要なことかもしれません。

 

(文責  医学博士  簗瀬武史)

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