市民新報コラム

市民新報コラム

コロナウィルス (2020年3月)

今月号は予定を変更してコロナウィルスについて記載します。 記載内容はノーベル賞山中伸弥教授のHPを参考に、私の主観に基づいた記事であることを文頭にお知らせしておきます。
https://www.covid19-yamanaka.com/profile.html
記載してあるアドレスにアクセスしますと山中教授の記事を閲覧することができます。

コロナウィルスは「新型」であり、インフルエンザウィルスとの違いはインフルエンザウィルスが感染によって基礎疾患を悪化させたり、二次的に細菌性の肺炎を発症させたりするのに対し、コロナウィルスはウィルス自体が肺炎を発症することが特徴的です。またインフルエンザは冬に流行して暖かくなり湿度も高くなると収束しますが、コロナは暖かい国でも発症していますから今後も世界中に拡散する危険をはらんでいます。基礎疾患をお持ちのご高齢の方が発症した場合は重篤化します。

現状、日本よりイタリアや諸外国では死者が増加していますが、初期対応とICU等での患者さんの隔離、人工呼吸器の数の不足なのではないかと思います。日本でも今後、大流行すれば、足りなくなる可能性もあります。コロナウィルスは感染しても症状が出ない場合もありますし、発症しても多くは咳や軽度の発熱ですんでしまいます。しかし、基礎疾患をお持ちの方やご高齢の方が感染、発症してしまうと重篤化しやすいのが特徴です。

最近、ニュースでも「クラスター」という言葉が使われています。これは「集団感染」ですが、ライブハウスなどで発生しています。山中先生の記事には換気が悪いところ(密閉)に多くの人が集まり(密集)咳や会話をしたり、声を出すこと(密接)が発生条件となり、屋外のイベントでもトイレや休憩場所などを共有すると集団発生の要因になり、マスクをしても感染が広がりやすいと記載されています。
まずは皆さまが十分な睡眠と食事を摂取し、免疫力を高めて、手洗い、うがいを励行し、人が多く集まるイベントには参加しないことが第一の予防手段だと思います。

(文責 神奈川歯科大学教授 医学博士 簗瀬武史)

2022年

2021年

2020年

謹賀新年with Corona

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

1999年

市民新報記事一覧にもどる

上にもどる