市民新報コラム

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入れ歯のお話(1999年8月)

 皆さんの中で入れ歯をお使いの方、入れ歯は合わなくて当たり前だと思ってあきらめていませんか?私は入れ歯だから…といって暗くなっていませんか?しかし、入れ歯でもしっかりしたものを作れば、ご自分の歯と同じとはいかなくても、それにかなり近い状態で食事を楽しむことはできるものです。入れ歯のことを歯科医院では義歯といいます。いろいろなパターンがあるので、症例によっては非常に難しいものもありますが、さまざまな仕掛けをすることで入れ歯は必ず安定します。例えば、部分義歯では、通常、歯に針金を引っ掛けて安定させようとしますが、針金の代わりに磁石を付けてみたり、アタッチメントといって鍵と鍵穴みたいなものを組み込んで精密な入れ歯を作ったりすることができます。また、歯が全くなくなってしまった総義歯の場合では、歯ぐきに直接入れ歯をのせるのですが、噛み合わせを考えなおすことによって人工歯根を植立して、入れ歯の装置を付けることもできるようになりました。(インプラントは別の機会に説明します)残念ながら、これらは健康保険でできるものとできないものがあるのが現状ですが、多数歯を失った皆様も、"咬む"ということに大きな"希望"をお持ちになって下さい。
 また、最近のコマーシャルでは、入れ歯安定剤なるものをよく耳にします。確かに少し安定するようですが、きちんとした咬み合わせの状態をチェックしないままにご使用になると顎が痛くなって、口が開かないなんてことになりかねません。入れ歯の治療は1度や2度でバッチリとした状態にすることは難しいので、5回でも6回でも入れ歯が合うようになるまで根気よく主治医の先生に診てもらうのを忘れてはいけません。
(医学博士、日本口腔インプラント学会認定医 簗瀬 武史)

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