市民新報コラム

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インプラント治療+入れ歯 (2009年2月)

歯を失って欠損のある患者さんの治療法は「ブリッジ」「取り外しの入れ歯」「インプラント治療」からの選択になります。

一般的な「インプラント治療」は顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋入し、骨結合を確認した後にその上に被せる歯を製作して固定させます。インプラントは自己完結で咬む力を支えることができますから、残っている歯を守ることができます。ただし、骨が極端に乏しい症例や手術にリスクが伴ったり、骨との結合の障害となるようなご病気に罹患している患者さんには適応することができません。また、健康保険外治療ですから患者さんの経済的なご負担も大きくなります。歯をすべて失って無歯顎になったり、多数歯におよぶ歯の欠損がある場合は治療方法の選択はより複雑になります。このような欠損でも多数本のインプラントを顎の骨に埋入することによりインプラントを支持とした固定性のブリッジを被せることにより取り外すこともなく、咀嚼・発音や審美性にすぐれた治療を行うことができます。ただし、医療費も高額になり、その後のメインテナンスも重要になります。
より効果的なインプラント治療の応用として「取り外しの入れ歯」が摂食時やしゃべっている時に外れたり動いてしまう場合に入れ歯をしっかりと固定して維持する方法があります。例えば、総入れ歯の場合は2本ないし4本のインプラントを顎の骨に埋入し、インプラントと入れ歯の双方に維持するための仕掛けを製作することにより、「しっかりした咬める入れ歯」になります。現在、仕掛けは歯科用の磁石やシリコンのゴムを利用したはめ込み式の装置やインプラントをつないだ上部構造物に入れ歯をはめる方法などがあります。入れ歯の異物感は改善できませんが、インプラントの本数が多ければ、口蓋(上あごの裏側)を覆わない入れ歯も制作可能です。

このように「入れ歯+インプラント治療」を組み合わせることにより患者さんの悩みを軽減することができます。

 

(文責(社)日本口腔インプラント学会指導医 医学博士 簗瀬武史)

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