市民新報コラム

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歯牙漂白(ブリーチング・ホワイトニング)(1999年12月)

近年、審美歯科の分野で進歩した治療法に「歯牙漂白(ブリーチング・ホワイトニング)」があります。従来は、「歯牙漂白」により歯の神経が刺激を受けるため、神経を抜かなければなりませんでしたが、現在は生活歯(神経のある歯)のままで行うことができます。歯牙漂白は家で行うホームケアブリーチと歯科医院で行うクリニックブリーチを併用します。
 その漂白効果はそれぞれの歯の着色度合いによって個人差があります。一般的には治療後2~3回目から白くなりますが、グレー系の歯や斑点のある歯、テトラサイクリン(抗生物質)等の薬剤の影響を受けた歯は白くならない場合もあります。その白さの度合いは東洋人の歯の白さというより、皆さんが映画とかでご覧になるハリウッドの女優のような欧米人の歯の白さに近いです。ですから、お顔の色、年齢も考慮しなければなりません。漂白終了後、白くなった歯は少し後戻りしますが、その時はホームケアブリーチを行うともとの歯の白さに戻ります。また、「歯牙漂白」は天然の歯のみに有効なので被せ物、詰め物を交換すれば口腔内の色は統一されます。漂白に使われる薬剤は過酸化水素・過酸化尿素を使用します。歯肉の状態によってはすすめられない方もいらっしゃいますし、また、過敏症、妊娠中の方や授乳中の方は避けた方がいいでしょう。いずれにしましても術前に歯科医師と現在の状態について相談し、患者さんご自身がその期待できる効果を十分に理解されることが重要です。また、自由診療になることも多いため、事前にしっかりとした診療計画に基づいた治療が大切かと思われます。歯が白くなることも大切ですが、まずは虫歯と歯周病の予防をすることのほうが重要です。

(医学博士、日本口腔インプラント学会認定医 簗瀬 武史)

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