市民新報コラム

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乳幼児のお口の管理(2012年5月)

赤ちゃんの子育ては喜びを感じる反面、戸惑いの連続です。今月はお子様のお口の成長過程ごとのお口の中の管理の方法をご紹介します。

最初、乳歯が生えるまでは、指を口の中に入れて、歯ぐきを触るなどしてお口の中を触られる感触になれさせておきましょう。乳歯の生えはじめ(下の前歯が生える頃)は口のなかに溜まった唾液をまだ上手く飲み込めないために下の前歯に付いた糖や離乳食のカスはよだれによって洗い流されます。赤ちゃんのよだれが多いのはこのせいです。この時期は、湯ざましを飲ませたり、ガーゼで拭いてあげる程度で十分です。

生後6ヶ月過ぎ頃、歯ブラシや歯を磨くことに興味をもたせることが必要になります。歯ブラシを一緒に持たせて口の中に入れてみたり、歯ブラシの感触に慣れるようにしましょう。

生後10ヵ月頃(上の前歯の生える頃)上の前歯は唾液の自浄作用が届きにくく、汚れがつきやすくなります。乳児は大人と違い、母乳や哺乳瓶など「吸う」ことが多いため、上の前歯の面に糖がたまり、虫歯になりやすいのです。お子さんがお口の中に歯ブラシを入れても嫌がらず、歯ブラシの感触に慣れてきたら1日1回は、歯磨きの習慣をつけましょう。お子さんのお口の歯茎や粘膜はデリケートですので強くこすらず、また上唇小帯という上の前歯の間にある上唇と歯茎をつなぐ筋を傷つけないように注意してください。

1歳~1歳半(奥歯の生えはじめ)頃、乳歯の噛む面の溝に食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、歯ブラシを使った掃除が必要となります。この時期には虫歯菌も増えてくるので1日1回はきちんと歯磨きする習慣をつけましょう。2歳~2歳半(乳歯が生えそろったら)頃、歯ブラシに興味を持ち始めると、自分で歯ブラシをくわえて磨こうとする子もでてきます。歯磨きへの興味を育てる面で、大切な事なので、まずは自分が気がすむまで磨かせてあげる。そのあとで、親がしっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。

(文責 神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬武史)

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