市民新報コラム

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口臭について(2001年8月)

最近、テレビでも特集が組まれたり、また口臭予防の商品も多数販売されています。
今回は口臭の原因と予防について記述します。口臭の原因はいろいろありますが、一般的に口腔内の嫌気性菌が食べかすを分解し、それにより悪臭をつくります。嫌気性菌は歯周ポケット内の歯垢(プラーク)や歯石に含まれています。そのために、歯周ポケット内の清掃が必要になります。歯石は強固に歯根と付着しているため、歯科医もしくは歯科衛生士が特殊な器具で除去しなければなりません。歯垢は歯石になる前段階ですから、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)を歯ブラシで丁寧に磨けば除去できます。この際、やわらかめの歯ブラシを使い、歯磨き粉を大量につけないで、時間をかけて行うことが大切です。例えば、湯舟につかりながら、テレビを見ながらでも構いません。清涼感をもたらしてくれる商品も多数ありますが、一時的なものですし、あくまでも原因を取り除くことを中心にお考えください。口臭と唾液も密接な関係があります。唾液はその流れによって歯の汚れを洗い流してくれますし(自浄作用)、またその中に免疫物質も含まれています。
よって、精神的ストレスや病気で唾液の分泌が減った場合は口臭がひどくなる可能性もあります。その場合は唾液の分泌を促す薬の服用やまた、梅干等の摂取により、多少改善されます。また、就寝中は分泌が少なくなったりお口の中が乾燥しやすいので、寝る前の歯ブラシが重要となります。(朝起きて、お口がネバネバしていることがありませんか?)
また、歯並びや舌の動きも密接に関係があります。舌小帯(舌の筋)が張っていて、そのために悪習癖がある場合や歯並びが悪い場合は、お口が開きがちになったり、鼻でなく口で呼吸するため、お口の中が乾燥しやすい状態になります。このような場合はお子さんでも大人とおなじように口臭が強くなる場合があります。悩むより、まず、歯科医に相談してみてください。

 

(文責 医学博士 簗瀬武史)

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