市民新報コラム

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がんばろう日本! 信じよう日本! (2020年4月)

コロナウィルス蔓延による健康被害でお亡くなりになった皆様に衷心より哀悼の意を表します。
コロナウィルスは若者や健常者には発症せずに生き延びて基礎疾患やご高齢の方に重篤な症状を発症させるしたたかなウィルスです。政府のコロナ対策は後手に回ってしまった感がありますが、効果的な治療薬もない、ワクチンもない現状においてコロナウィルスの蔓延、健康被害を減少させるには皆様がコロナ対策のルールを守ることが最良の手段です。たとえば、うがい。当院でも急を要さない治療の患者さんの治療、定期健診、手術は先送りにしていますが、口腔衛生の維持によるコロナ予防は大切です。

コロナウィルスの感染受容体は舌の粘膜に豊富にあります。感染受容体とはウィルスが細胞の中に侵入するときに利用する蛋白質です。感染受容体として利用される蛋白質のない細胞にはコロナウィルスは侵入することはできません。2020年に中国で流行したSARS(重症呼吸器急性症候群)はコロナウィルスです。今回は新型コロナウィルスですがSARSにポピドンヨードが有効であることを示唆した論文があります。ポピドンヨードの一般的な商品名はイソジンガーグルです。新型に効果的であると裏付けはありませんが、一般的な洗口剤よりも有効である可能性があります。
きちんと口腔内管理を行わず、お口の中の細菌が増えてしまうとウィルスの感染力は増しますし、コロナウィルスに特徴的に発症するウィルス性肺炎を憎悪させてしまいます。また、コロナウィルスが発症し、人工呼吸器を装着するような事態になった時に不潔な口腔内状態ですと人工呼吸器関連肺炎(VAP)を起こしてしまうリスクも高まります。
個人でできることはうがい、手洗いの励行、三密を避ける、特に三密は日常の買い物など身近なところこそ注意が必要です。個人でできることは限られていますが、一人ひとりが遵守することがコロナ封じ込めに大切だと思います。

(文責:神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬武史)

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