市民新報コラム

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新型コロナウィルスの防御法 (2020年11月)

11月23日現在、国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め13万4635人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて13万5347人となっています。また、お亡くなりになられた方は国内で感染した人が1996人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて2009人です。
ウィズコロナの時代と言われていますが、増加傾向にあり、政府の経済政策優先への是非も問われています。今一度「正しく恐れる」ことを考えてみましょう。

新型コロナウィルスは飛沫感染と接触感染の2つの経路でヒトの体に侵入し、粘膜や肺から感染します。皮膚から感染することはありません。感染の入り口は「鼻」と「口」です。飛沫感染はカラオケ、会食、また密着した接待など飛散する唾液が原因になります。特に換気の悪い空間ではウィルスの絶対量が増えますから感染のリスクは高くなります。また、手などの皮膚についたウィルスは皮膚から感染することはありませんが、鼻や口からカラダの中に侵入します。
日々、感染の最前線で戦い、スタンダードプリコーション(標準的予防策)を維持している立場から申し上げると「マスク」の選択と使用法は重要です。まずは「鼻」を覆うことです。お口だけを覆い、鼻を露出させている方を見かけますが、これではダメです。また、高価な高機能のマスクを無理に使用する必要はありませんが、基本的には「使い捨てマスク」を毎日、何枚か使用することをお勧めします。ファッショナブルなマスクも販売されていますが、布製などのマスクの防御度は不明ですし、ウィルスは24時間から72時間は付着した状態でも生存していますから、消毒や洗浄が充分でないマスクの使用は意味がありません。また、「手洗い」も手の甲や指の間、手首まで洗うようにしましょう。イソジンガーグルでも洗口液でも構いませんが一日数回の「うがい」も有効と考えます。
「正しい防御法」を順守し、実践することが重要です。

(文責:神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬武史)

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