市民新報コラム

市民新報コラム

With corona (2020年7月)

新型コロナウィルスの蔓延に伴うテレワークや学校閉鎖により、職場でのフェイス・ロス(仕事がうまくいかずに体面や面子を失う)や学校でのいじめが減少し、4月の自殺者は前年度より減少している現象が生じています。一方では外出自粛のために鬱病や体調不良の方が増加傾向にあります。

最近、「ウィズコロナ」という言葉が多用されています。WHOからパンデミック宣言が出されましたが、現状、新型コロナウィルスに対しての治療薬やワクチンもなく、第2波、第3波を避けられない状況の中で人々の価値観、仕事や生活様式を変化させて経済活動や国民生活になるべく支障がでないような社会を取り戻し、持続を目的とした政府の施策のひとつです。テレワーク、オンラインの会議、時差出勤とさまざまな取り組みがなされています。
自粛期間が長期に及ぶと経済活動に支障が出て多くの失業者を生み出し、低迷した社会になってしまいます。そのために「ウィズコロナ」というキャッチフレーズが生み出されたのですが、新型コロナウィルスの感染を徹底的に予防しなければならないのは自明の理ですし、GoToトラベルキャンペーンなどという感染拡大につながるような施策はいかがなものかと思います。もちろん、観光や文化を守ることは大切です。観光業者、さらには音楽家、芸術家など文化人を別の施策で守るべきかと考えます。外出をしてはいけない、外食をしてはいけないなどと申し上げるつもりはありませんが、人々が4月の「あの恐れの気持ち」と「うがい、手洗い、生活・行動においての自主規制」を忘れてはいけないと思います。新型コロナウィルスは弱毒性であり、感染しても若年者は症状すら出現しません。しかし、新型コロナウィルスは基礎疾患を有する方やご高齢の方には「死」を招きかねません。
ご自身やご家族には影響がなくてもコロナを伝播させて尊い命を失ってはいけないことを全国民が肝に銘じる大切な時期だと思います。

(文責:神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬 武史)

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

1999年

市民新報記事一覧にもどる

上にもどる