市民新報コラム

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日本の心 牛のココロ (2009年1月)

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。本年が皆様にとりまして、すこやかな年でありますことを祈念させていただきます。

昨年来、サブプライムローン問題で経済不況が表面化しましたが、これらは国全体や一流の金融機関が容認した結果ですから、たちが悪いの一言に尽きると思います。そして、国民にその影響がおよび仕事を失ったり、また大切な税金が使われたりと散々です。また、外交でも未だに拉致被害者の皆さんは日本に戻ることもできません。医療・福祉政策においても、改善されていくべきことが改悪されて高齢者やご病気の方にそのしわ寄せが来ているのが実情です。
私が従事する歯科医療も政策や社会現象の余波を受け、多くの歯科医療人が悩み、また、歯科衛生士・歯科技工士といった歯科医療を支えるコデンタルスタッフのなり手も減少し、人材不足になっています。今の日本は、矛盾と混沌の中に 隠されていた悩みや苦しみが一挙に露呈したと言わざるを得ません。しかし、このような状況でも「日本」はがんばれるし、晴れる日がやってくると信じています。

元来、日本人は、他との争いを好まず、自然信仰であり、文化的であり、武士道に起因する理性、規律を以って歴史の中を生きてきました。鎖国をしても、一国の中で、すべての国民が生きていける経済も成り立っていました。近年の歴史の中で日本の「素晴らしさ」「忍耐強さ」や「大切な心」が失われていった気がします。今は、多くの国民が大変な時ですが、皆で耐えれば、焦土から繁栄の国になったように今以上の素晴らしい日本が復活するような気がします。そのためには「心」を取り戻し、前向きに生きる努力が必要だと思います。今年がどんな年になるのか誰にも予測はできません。「牛」は遅い歩みですが、休むことなく、大昔から人々の役に立ってきました。今年は、「牛」になったココロで日々与えられることに取り組んでみようと思っている今日この頃です。

 

(文責:神奈川歯科大学客員教授 医学博士 簗瀬武史)

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