市民新報コラム

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お子さんの怪我について(2001年6月)

 たまに、お子さんが怪我で私の診療室に急患でおいでになることがあります。家の階段や自転車でころんだり、はたまた、学校でチャンバラ遊びの最中に・・・やんちゃ盛りの時期には仕方のないことだと思います。今回は口腔内の怪我とその対処についてお話します。一般的にお口の中は粘膜ですし、唾液に血も混じりますから実際より多い出血量に感じられるかもしれませんが、大きな静脈や動脈は骨の中ですから大きな事故でなければ心配はいりません。あせらずに歯がグラグラしていなければガーゼやティッシュペーパーをはさんで噛ますか、指で圧迫していれば自然に止まります。また、歯が欠けたり、グラグラしている場合はいじらないようにして即時に歯科医に受診してください。グラグラしていても隣の歯と固定していれば治癒する場合が大半です。グラグラ=抜歯ではありません。ただし、歯が骨の中にめり込んでしまうような歯槽骨骨折を起こしている場合は半々だと思ってください。
歯が抜けてしまった場合もあきらめないでください。消毒してその歯を骨に埋め直すと再び骨と引っ付いてくれます。ですから、歯が抜け落ちてもあせらずに牛乳なければ水につけて歯を乾燥させないようにして歯科医の元に持参してください。
ぶつけたりしてグラグラになったり、抜け落ちた乳歯の場合、よほどめり込む怪我でなければ、まず、永久歯に影響はありません。ただし、ぶつけた歯は時間がたつとともに歯の中の神経が死んでしまう可能性があります。その場合は半年ぐらいたつとその歯だけ茶褐色やグレーに変色してきます。お子さんが歯をぶつけたご記憶のある方は確認してみてください。その場合はその神経を抜いて歯根の治療をしないと根の尖に膿が溜まる場合もあります。
また、ぶつけた乳歯の場合は若干、永久歯との交換が早くなる傾向があります。
いずれにせよ、お子様のお口の怪我の時にはあせらず、悲観せず即時に歯科医に受診してください。

 

(文責 医学博士 簗瀬武史)

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