市民新報コラム

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希望と絆(2012年1月)

あけましておめでとうございます。読者の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのことでしょう。

昨年は東日本大震災や経済不況などわが国においても皆様が不安と悲しみに包まれることばかりでした。世界情勢を見ましても各地で紛争がおこり、混沌とした状況が続いています。本年は平成24年となりますが、経済至上主義が続き、大企業もコスト削減と生産性の向上を主目的とし、そのために、国内の中小企業は必要以上のコスト削減を強いられ、優秀な技術も衰退の一途をたどっています。国民もIT技術の進歩によりボーダレスで世界を知れる反面、その情報の取捨選択を誤ったり、IT技術の普及による詐欺やバーチャルな世界と現実の世界を混同しているような犯罪も生まれています。

私たちの歯科医療の世界も審美歯科、インプラント治療という先端歯科医療の名の下で天然歯の保存を考慮しない本来の歯科医療からかけ離れた医療も多く見受けられ、また、歯科医療機関の過剰な増加は歯科医療の質の低下を招いています。最近、今一度、昭和の素晴らしさを振りかえることが素晴らしい社会をつくる第一歩になるような気がいたします。太平洋戦争の終戦により国民みんなが焦土から人と人の絆をつくりながら、自分たちの国が少しでもよくなるように子や孫には同じ思いはさせまいと一丸となって生き抜いた素晴らしい時代であったように思います。昨年、東日本大震災では多くの方が犠牲になり、多くの方が貴重な財産を失いましたが、政府の対応が遅れているにもかかわらず、地元の方々は努力され、またそれを支援しようとする多くの国民がいます。

今年がどんな一年になるのか誰もわかりません。しかしながら、日本という国はいくたの自然災害や戦争という幾多の国難を乗り越えて生き抜いてきました。本年、絆と希望を持って生き抜き、読者の皆様にたくさんの笑顔が訪れることを祈念させていただきます。

(文責 ヤナセ歯科医院院長 医学博士 簗瀬武史)

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